えんのう日記

3年ぶりに小学生と稲刈り体験実習を行いしました!

9 22 ( ) 遠別農業高等学校の幸和圃場で本校生徒 2 年生 5 名と遠別小学校 5 年生 15 名が3年ぶりとなる合同の稲刈り体験実習を行いました。収穫した稲は 5 月下旬の田植え体験実習で本校生徒と小学生たちが植えました。黄金色に色づいた稲を鎌を使い楽しそうに収穫していました。

参加した小学生は「私たちが植えた稲を収穫する体験ができてよかったです。」と話していました。小学生たちが収穫した稲は 11 月に本校で行う生産物感謝祭の餅つきに使われます。今後は、田植えから収穫、加工まで体系的に学ぶことができるようにしていきたいと考えています。



(文:滝澤)

1年生 調理実習をしました

9月22日(木)、1年生は家庭科の授業で調理実習をしました。

今回は、餃子、チャーハン、中華スープを8班に分かれて作りました。
餃子の種とチャーハンに入っている肉は遠別農業高校の羊肉を使用し、
命をいただくことへのありがたみと、料理をすることの楽しさや大変さを実感
した様子でした。完成した料理はどれも見栄えが良く、おいしくできたと生徒も
満足していました。
 
 
(文:石田)

第1回オープンスクールを実施しました!

9月16日(金)に第1回オープンスクールを実施しました。
オープンスクールとは、中学生を対象とした体験入学です。
今年度のプログラムは、学校説明、高校生の発表、校舎・農場見学、体験学習でした。希望者はその後の部活動見学や寄宿舎見学、進学相談などを行いました。
本校の生徒も、発表をはじめ、校舎・農場見学の説明や体験学習の補助、受付、誘導などで活躍しました。
少しでも本校に興味を持っていただき、遠農の雰囲気を感じていただけたのではないでしょうか。
第2回オープンスクールは10月6日(木)に実施します。申し込みは9月22日(木)となっております。案内は以下のURLからご覧ください。
オープンスクールについて
多くのご参加お待ちしております!
                           (文:佐々木)

 
 
 

芸術鑑賞を実施しました!

9月15日(木)に芸術鑑賞を実施しました。
遠別中学校にて、遠別町教育委員会主催の令和4年度児童生徒芸術文化招へい事業である、音楽「わくわくパーカッションサークル」を鑑賞しました。
普段目にすることのないブラジルやキューバの楽器の紹介や、その楽器を使った演奏、さらには生徒もシェイカーを振って演奏に参加する場面もありました。
生徒の感想を紹介いたします。

3年 佐藤 元
「ボンゴやカホンなど身近なパーカッションの色々な知識が知れて良かったです。私はボンゴやカホンを多少触れていたのでなおさら楽しく感じました。」
1年 高橋 槙
「ブラジルのいろんな楽器を教えてもらってとても楽しかったです。これを機会に今日使ったシェイカーを家で作ったり、ラテンの曲を聴いてみたいと思いました。」

                             (文:佐々木)

 
 

るもい農業見学バスツアーに参加しました

9月14日(水)本校の1年生と2年生は、るもい農業見学バスツアーに
参加しました。

留萌管内のバラエティ豊かな農業の現場を実際に見学し、生産技術や経営等に
ついて知ることで、留萌管内農業への理解を深め、今後のプロジェクト活動や
探究活動に活かすという目的の下行われました。

最初に、天塩町にある蜂須賀牧場を見学しました。
蜂須賀さんは、経産牛40頭、育成牛30頭、和牛12頭、馬4頭の飼養を全て1人で
こなしており生徒はその働き方に驚いていました。また、1人でも営農できる
仕組みについて蜂須賀さんの様々な考えを耳にし、日々の授業でも効率化や経営について考えるきっかけになったと思います。
  

次に、初山別村にある農事組合法人春風農場を見学しました。
春風農場は、地域集落法人で、農業機械や知識を集結させて経営をされていました。
今回は、実際に使用している農薬散布用ドローンの操行を見せていただき、
初めてドローンを見る生徒は、ドローンから感じる風力や速度、
能力に圧倒されていました。
 

最後に、苫前町の株式会社川北ファームを見学しました。
川北ファームは主にメロンを栽培している農家で、農繁期には、土木業界から
農作業のサポートに入ってもらい、農閑期には土木作業を手伝う等の新たな
発想で人手不足解消の取り組みを行っていました。実際に、栽培している
メロンを見ることはできませんでしたが、ハウスの中や圃場を見学し、
生徒は積極的に質問をしていました。
 

全体を通して、2年生関本 真之亮くんの感想
将来は農業をやりたいと思っているので、今回のツアーに参加して実際に
働いている農家さんの意見や経験を耳にすることができたのでとても貴重な
経験をすることができました。ありがとうございました。

3つの農家を見学させていただいて、農業に関わる進路を選択しなくても、
高校で学んだ農業の学習は必ず卒業してから活きてくることや、農業に関わる
職業はたくさんあるので、自分の特技を活かして挑戦するとよいということを
生徒たちは知ることができました。
今回、企画してくださった留萌農業改良普及センターの方々、見学を受け入れて
くださった蜂須賀牧場の蜂須賀様、 農事組合法人春風農場の木村様、佐古様、
株式会社川北ファームの村上様、ありがとうございました!
(文:石田)

3学年体育【パークゴルフ】

9月13日~14日にかけて、3学年体育の授業にてパークゴルフを行いました。
 
13日は翌日の実践演習に備えて、教室でルール説明や打ち方の動画を見た後、グラウンドに移動し、コーンをカップに見立てて練習を行いました。
最初はなかなか遠くに飛ばず苦戦していましたが、徐々に遠くまで飛ばすことができました。
 
14日は遠別町富士見ヶ丘公園パークゴルフ場まで移動し、実践演習を行いました。
当日は17人6グループに分かれ行い、各グループが様々なホールに挑戦し、カップインを目指していました。この日は天気も良く、日本海や利尻富士を眺めながら最高のロケーションで行うことができました。
 
*3年 水野 海斗さん
「初めてのパークゴルフで、最初はなかなか上手く飛ばすことができず難しいと感じたが、楽しくできた。遠別町の長閑な雰囲気を感じながらパークゴルフをすることで、改めて、遠別町の良さを感じた。」
 
*3年 成瀬 双葉さん
「初めてパークゴルフをやって、打つ時の強さを調節したり真っすぐ飛ぶように打つなど工夫しながら行えたことが楽しかったです。やったことがないスポーツに挑戦してみることが楽しいと思ったので、他のこともやってみたいです。」
 
パークゴルフの授業を行うにあたって、道具を遠別町教育委員会様から借用・施設の利用など、遠別町様の御協力があり、行うことができました。本当にありがとうございました。この場を借りて、お礼申し上げます。
                             【文:伊藤】
 
~9月13日 事前練習の様子~

 

~9月14日 実践演習の様子~

2学年大学見学

9月12日(月)2学年の生徒が江別市にあります酪農学園大学を見学しました。
当日は、模擬講義や研究室訪問を行い、生徒は普段はなかなかできない体験などをさせていただき、大学や農業について多くのことを学んだ1日でした。
 
詳細は、下のPDFファイルをクリックしますと、ご覧いただけますので、ぜひご覧ください。
 
↓2学年大学見学↓
 

前期末考査

 9月6日(火)から9日(金)にかけて、前期末考査を行いました。
試験が近くなるにつれ、担当の先生の所へわからないところを尋ねる生徒が増えており、学習意欲の高さが見られました。
試験当日は、休み時間も使って復習を最後まで行い、試験に挑んでいました。
難しい問題に頭を抱える生徒や、解き終わり充実した表情をみせる生徒、最後まで粘り強く取り組む生徒など、様々な生徒の様子を見ることが出来ました。
生徒も教員も、今回の試験の結果を分析し、どこまで理解ができているのかを把握したうえで、今後の学習や学習指導に生かしていきたいと思います。
                          (文:佐々木)

 

令和4年夏季企業訪問②

令和3年度卒業生 舟 根 希 来 さん

 

 株式会社北栄ファームはセイコーマートの農業部門を一手に担う農業法人。北海道に6カ所、茨城県に1カ所、計7カ所の農場を所有している。舟根さんは、夕張郡長沼町にある長沼農場に勤務している。この農場では広大な畑でトマト、きゅうり、なす、馬鈴薯、長ネギ等を栽培している。

 この日は、たいへん日差しの強い日で、作業着姿の皆さんは、腰にファンの付いたベストを身につけていた。暑い日のハウス内作業には欠かせないという。

 太陽が頭の真上に昇る午後の仕事始めの時間、とても明るい笑顔の舟根さんが作業着姿で現れた。

「さぁ、これから仕事だぞ」という緊張感を纏っているのが、彼女からひしひしと伝わってくる。

舟根さんの話によると現在はきゅうりの収穫が最盛期を迎えているという。現場での舟根さんはほとんど手を休めることがない。きゅうりの収穫用トレイを軽トラの荷台に積み込み、積み終わるとすぐ軽トラを運転し、いくつものハウスにトレイを配備する。しばらくして戻ってくると同僚と打ち合わせ、その後ハウスの中できゅうりの収穫をはじめた。こういう仕事に対する真面目さは、高校生時代から変わらず、立派だなと思う。

 舟根さんは野菜の成長を見守ることにやりがいを感じている。自分にはまだ子供がいるわけではないがとことわりをいれつつ、子供の成長を見守るのと同じような喜びを日々得ているという。野菜へ愛情を注ぎ込む舟根さんの姿が目に浮かぶ。

 また舟根さんが現場で大切にしていることは、コミュニケーションだ。年齢層様々なパートさんたちを束ねる立場にあるため、普段の何気ない会話も大切にしているという。仕事上の信頼関係は一つひとつのコミュニケーションの上に成り立っていることを舟根さんは力強く語ってくれた。上司の横山さんも舟根さんの人柄とリーダーシップを高く評価してくれている。

 最後に遠別農業の後輩へ次のようなメッセージをくれた。

 面接練習を早めに始めて、しっかりやること。

 挨拶や礼儀を身につけることはもちろんのこと、人に自分の思いを伝えたり、物事を説明したりすることは社会では当たり前のようにあるし、また時には人間関係において困難を感じることなどもあるのだから、社会で生きるための準備として、コミュニケーション力をできるだけ身につけておいたほうがいいということだ。舟根さんの実感からくる貴重なアドバイスだ。

文:岡崎

 

令和4年夏季企業訪問①

今夏、遠農卒業生の勤める会社を訪問しました。
その時の様子を2つに分けてご報告します。

令和3年度卒業生 桑 名 琴 美 さん
街の喧騒を感じさせない落ち着いた場所に有限会社坂東牧場( 沙流 さる 郡日高町)はある。そこには映画『優駿』に見るようなロケーションが広がっていて、時折吹く風も爽やかだ。

 坂東牧場は、サラブレッドの総合牧場として 預託 よたく 、繁殖、育成、調教を行っている。特に様々な馬主からサラブレッドを預かる預託業務を中心に行っており、一頭一頭を丁寧に育てるための設備も充実している。

 この日の夕方、桑名さんは厩舎の中で飼い葉をほぐす作業の手を止めて、優しい笑顔で迎えてくれた。卒業して間もないが、すでに社会人らしいたくましさを感じる。今の仕事に充実感を覚えてもいるようだ。 

 桑名さんはサラブレッドの世話をする厩務員。厩務員は主に馬の手入れ、餌やり、厩舎の清掃、放牧・集牧等、サラブレッドと身近に関わる仕事をする。率直にやることがたくさんあって大変な仕事だなと思ったが、桑名さんはサラブレッドの世話をすることに魅力を感じているという。自分が馬に手をかける分、馬から相応の反応があるからだ。おそらく馬との信頼関係が築き上げられていく手応えもあるのだろう。馬は人間の4〜5歳の子供と同じくらいの知能を持っていて、世話をする人間の性格等は見極めることができるらしい。桑名さんは、私は馬になめられていると言っていたが、おそらく本当はそうではなくて、多くの馬から懐かれ愛されているのだと思う。

 

高校時代に学んだことの中で、今役に立っていることはありますか?という問いに、桑名さんから

 

「言われる前に自ら動くこと」という答えが返ってきた。当時を振り返ってみると、確かに探究活動では実験、調査を人知れず行っていたし、周囲に対する気配りも良くできる生徒だった。日々たくさんの任務に当たる厩務員にとって「言われる前に自ら動く」というスタンスで働く桑名さんは、きっと頼もしい存在に映っていることだろう。

 一方で、桑名さんは社会人になって、気持ちのオン・オフの切り替えが大切なことに気づいたという。例えば、高校時代はプライベート上の気持ちの落ち込みを翌日そのまま学校に持ち込んでしまったこともあったようだが、現在、会社で働く身としては、そういうわけには行かないことを身にしみて理解しているということだ。

 坂東牧場を訪問して最も印象に残っていることは、桑名さんを含め皆さんが優しく迎えてくれて、明るい挨拶をしてくれたことだ。結局私はそのご厚意に甘えてこの牧場に1時間半も滞在してしまった。どこのエリアに行ってもウエルカムな雰囲気で接してくれる皆さんのおかげで、私はたいへん居心地が良かったのだ。

優しさは人にも伝わるし、きっと馬にもそれは伝わっている。

 桑名さんは職場に恵まれた一人だと思う。
文:岡崎