令和 3 年度卒業生 山 田 咲千香 さん
増毛町から全国へ 新鮮さが自慢の遠藤水産 港町市場
師走の繁忙期、遠藤水産の事務所にお邪魔した。
私が玄関の引戸を開けた直後、こちらの気配を察知した山田さんが、仕事の手を止め、 丁重 に出迎えてくれた。社内は明るく、活気と清潔感を感じる。山田さんは、昨年の 4 月、地元に戻りこの遠藤水産に入社した。現在は主に事務を担当している。
忙しい最中、社長の遠藤様に、時間をいただき、会社のことや増毛町のことを伺うことができたのでまずは、そのことについて語ることにする。
社長は情熱的に会社のことを考えておられる。その背景には、お客様ファーストの信念がある。地元増毛の海産物を新鮮なまま人々の元に届けたい、それがこの会社のモットーにもなっている。人々に喜んでもらうために、社員一丸となってどこよりも早く出荷することを心がけているという。自社で加工した海産物は、豊洲市場へ空輸 される 他、増毛、札幌の店舗と、インターネット通販で販売 され ている。特に朝獲れ甘海老は市場でも高い評価を得ている。
増毛町の歴史は古い。江戸時代中期には、すでに松前の商人村山伝兵衛の番屋が置かれ、鰊をはじめ様々な海産物の取引が行われてきた。遠藤水産はその番屋の跡地に店を構え、増毛漁業の伝統を受け継ぎ、 約 50 年 、増毛をはじめ 日本全国の人々に愛され続けている。
山田さんは4年前、地元の増毛を離れ、本校に入学した。人柄は、聡明で優しく、礼儀正しい。そして 山田さんも 増毛に熱い思いを持っている 一人だ 。
普段の仕事は、市場との取引連絡や、仕入れ、売り上げの PC 入力等。忙しい時期には、販売に回ることもある。
初めの頃は、電話の応対に戸惑ったという。一般のお客からの問い合わせ等は、なんとか対応できたそうだが、市場からかかってくる電話 はそうはいかなかった。電話口 から聞こえてくる今まで聞いたことのない言葉の数々には 、 たいへん苦労したそうだ。後にそれは専門用語と分かるのだが、山田さんは、その一つ一つの意味を先輩に聞いたり、自分で調べたりして理解していったという。
山田さんはこうした小さなことにも 会社の一員として 自己の責任を果たさなければならない と思っている 。高校時代 、 アルバイトの経験 もある山田さんは 、 仕事 に対する責任 感こそがアルバイトとの大きな違いと熱心に語ってくれた 。
山田さんは 増毛の 事 をもっと世間にアピールしたい という 思いもあって、この遠藤水産に入社した。 就活の際、会社の事や会社と増毛との関わりについても入念に調べていたことを覚えている。増毛町は現在、若者の人口減少等様々な問題を抱えているが、山田さんには遠藤水産の一員として、今後も会社の発展、そして増毛の知名度アップ に 貢献してほしい 。
地元増毛の海産物を新鮮なまま人々の元に届けたいという思い を私は信じている。
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